葛飾区出身の元タカラジェンヌ、漣(さざなみ)レイラさんが地元に貢献しようと、活動の幅を広げている。漣さんが12月14日に出演した、かつしかFMの番組「葛飾経済新聞ラジオ」で今後の抱負などを語った。
漣レイラさんが中学生時代に出演した「第1回かつしか区民ミュージカル」
漣さんは2006(平成18)年、宝塚音楽学校に首席で入学。2008(平成20)年に94期として宝塚歌劇団に入団。星組の男役として14年間にわたり活躍した後、2021年、退団した。
退団後は語学留学で渡米。「ブロードウェーでミュージカルを何度も見て、今はニューヨークで演劇ができればと思っている。宝塚時代に台湾公演があったが、これまで聞いたことがないほどの大きな歓声を受けた。この経験で、もっとお客さんに喜んでもらいたいという気持ちになった」と話す。
漣さんは新たなキャリアとして12月、MCS-JAPAN(メンタルコーチングスクール・ジャパン)認定のメンタルコーチ資格を取得。この資格について、「日本ではメンタル面で悩んだりする役者も多いが、ブロードウェーでは、役者1人に3人ほどのメンタルトレーナーが付いている。それは全く恥ずかしいことではなく、最高のパフォーマンスを出すために必要なことで、日本でも浸透させていきたいと思い取得した。自分自身のパフォーマンスをレベルアップするため、そして他の役者のサポート役にもなりたい」と話す。
中学時代、かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区立石6)のモーツァルトホールで行われた「第1回かつしか区民ミュージカル」で「サウンド・オブ・ミュージック」に出演した漣さん。そこで初の男役を演じたことが「今につながっている」と言い、「私の原点である地元・葛飾でも、演劇やダンスなどに関わり、地元で頑張っている皆さんをサポートしてきたい」と意気込む。