葛飾・金町に「理科大生による宿題おたすけ部屋」(葛飾区東金町1)が冬休みを迎え、にぎわいを見せている。
同教室は、東京理科大の地域貢献サークル「カナラボ」が運営し、小中高生を対象に宿題などの勉強を現役理科大生が教えるもの。長期休暇の宿題や試験対策など、勉強に関わる相談や質問を通して、理科大生と子どもたちが交流することを目的としている。
同サークルのキムテヒョンさんは「金町の再開発組合から再開発エリアのビル1階を、着工までの間、地域貢献のために有効活用してほしいと依頼され、カナラボで行ってきた活動の延長として何ができるかを考えたときに、理科大生が勉強を通して地域の子どもたちと交流する場にしていきたかった」と経緯を話す。
同サークル代表の大井一輝さんは「今年7月に開校し、小学生の利用者が多い。これまで夏休みの自由研究や、読書感想文、日々の宿題などの相談を受けてきたが、中学受験を考えている児童から、理科大受験対策で学ぶような難易度の問題を相談され、自分の中でも新たな発見になったこともある。基本的に全科目対応できる」と話す。
今年夏から毎週通っているという小学5年の飛田くんは「分かりやすく丁寧に教えてくれるので、よく通っている。静かな環境で勉強がはかどる」と話す。
12月からは開校日を増やし、無料で参加できるようにした。土日には通常の教室とは別に、不定期で3Dプリンター教室やスノードーム工作なども行っている。キムさんは「おたすけ部屋は勉強だけではなく、友達と一緒に宿題をしながら理科大生と遊ぶこともできるので、ぜひ気軽に参加してほしい」と呼びかける。
開校は月曜~木曜の16時30分~19時。来年3月31日まで開校予定。日程については「カナラボ公式LINE」で確認できる。