東京都が2月19日、2023年度「東京エコビルダーズアワード」の表彰を行い、住宅の設計・建築・販売を行う「セイズ」(葛飾区立石7)が全5部門を受賞し表彰された。
同アワードは、住宅の高断熱化や太陽光パネルの設置など、環境性能の高い建築物の普及に意欲的に取り組んでいる先進的な事業者を表彰するもの。2030年の「カーボンハーフ」実現に向け、脱炭素社会の基盤を確立するため、2025年に始まる「建築物環境報告書制度」の開始に先駆けて、業界をけん引する事業者を表彰し、都民や事業者の理解促進と脱炭素化に向けた意識醸成を図ることを目的としている。
同社は唯一、最上位の賞に当たる「リーディングカンパニー賞(断熱・省エネ性能部門、再エネ設備設置量部門)」のほか、「ハイスタンダード賞(断熱・省エネ性能部門、再エネ設備設置量部門)」、「ソーラーチャレンジ賞」の全5部門を受賞した。
表彰式には、「リーディングカンパニー賞」を受賞した12社が出席。小池百合子都知事より、賞状とトロフィーが贈呈された。同社の及川達也社長は「全国展開するハウスメーカーが名を連ねる中、唯一、全5部門を受賞できてとてもうれしい。これからも葛飾区、江戸川区、足立区を中心に地域に根ざし、長年継続してきた快適で健康な住宅を設計・建築していきたい」と意気込む。
小池知事は「表彰されたリーディングカンパニー企業は、さまざまな創意工夫を凝らしている。脱炭素化を進めるためには、住宅業界全体で動いていくことが何よりも重要になる。そして快適な家を造ることは、都民の健康を守る意味でも、経済を守る意味でも有効。力を合わせて、環境性能の高い、真に快適な住宅が当たり前になるよう、ムーブメントを起こしていきたい」と話す。