タレント・野沢直子さんの講演会「夢に向かって~葛飾のみんなもがんばろうよ!~」が9月3日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で行われた。
野沢さんは1980年代にお笑い芸人として、テレビ番組「夢で逢(あ)えたら」「笑っていいとも」などのバラエティー番組に出演し人気を博した。1991(平成3)年に単身渡米し、コメディアンやアーティストとして活動する傍ら、現地で結婚し3人の子どもを出産したが、今年1月に離婚と再婚を発表。近年はサンフランシスコで暮らしながら、夏には帰国し、テレビ番組出演や講演会などの活動を行っている。
講演会で野沢さんは、主に葛飾区の産業を支える事業者・経営者に向けて、野沢さんの経験や、それを経て得た知見を語った。連続起業家だった自身の父親が生涯にわたり、いくつもの事業を立ち上げていた姿を振り返り、「父には諦めない背中を見せてもらった。ゼロから起業する人こそヒーロー」と話した。
サンフランシスコでは、高級ペルシャじゅうたん販売店や託児所でアルバイトをしているという野沢さんは「サンキューの言葉がうれしい。働くことはとても楽しい」と労働の楽しさを語った。講演終盤には、「夢を持つことは尊い。今はハリウッド映画に出るのが夢」と自身の夢を語り、最後は「諦めないで頑張ろう」と拳を突き上げて講演会を締めくくった。
講演を終えた野沢さんは「人形町生まれの私にとって葛飾は東京下町仲間。下町の良さは『何とかなる』という明るさ。その良さをこれからも大切にしながら伝えていってほしい」と葛飾区民に呼びかけた。
講演会を企画した、よしもとセールスプロモーション&エリアアクションの角田剛さんは「葛飾区民と野沢さんのキャラクターや生き様はマッチすると考えていた」と話す。今後の葛飾区と吉本興業とのコラボレーションに向けては、「『これからも、吉本は葛飾を盛り上げて』という声を区民の皆さんからもらっている。今後も葛飾の盛り上げや情報発信の手伝いを行っていく」と意気込む。