亀有のすし店、中トロ100円に-発注ミスで大型マグロ届き急きょイベント

予想外の大きさに苦笑いする店主の岡部さん。

予想外の大きさに苦笑いする店主の岡部さん。

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 亀有の「太助寿司」(葛飾区亀有3、TEL 03-3603-9262)は4月29日から、「国産生黒まぐろ祭」を開いている。

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 新規客獲得に向け定期的に本マグロを提供するイベントを開いている同店。普段は市場や仲買人などを通して仕入れるが、今回は初めて漁師からの直接買い付けた。

 今回届いたクロマグロは奄美大島沖で釣られたもので、注文していた大きさの倍の60キロ級の巨大サイズ。2代目店主の岡部正郎さんは「当初は30キロ級のものを想定していたが、連絡ミスのせいで大きなものが届いた。個人の店では到底消費できるものでない」と困惑した。

 28日に空輸で到着したマグロは、閉店後から深夜にかけてスタッフ総出で解体作業を行った。30キロ級の場合は解体ショーも考えたが、「大人2人で抱えるのがやっとの大きさ。スペースの問題もあり、やむなく中止した」(岡部さん)と苦笑い。1時間以上かけて解体したマグロからは、すしのネタとしては2,800貫分がとれる計算。「これだけ大きなマグロを解体したのは30年ぶり。見事なマグロに久々に出会えた。これだけのクロマグロにはなかなか出会えない」とすし職人歴約35年の斉藤店長。

 取れ高の多さから、同店は急きょイベント開催を決定。期間中、解体されたマグロを中トロ1貫100円、大トロ1貫200円で提供する。「もちろん赤字。しかし、赤字分は宣伝広告費と常連さんへの還元と考え、何とか店が盛り上がれば」(岡部さん)。

 にぎりのほかにも、期間中は中トロ丼800円、中落ち丼800円、大トロ丼1500円で提供する。岡部さんは「今回はとても鮮度が良く生臭さを感じさせない極上品。マグロの本当のうまさをこの機会に知ってほしい。連絡ミスが、少しでも報われれば」と笑う。

 営業時間は、平日=11時30分~14時・17時~23時、土曜・日曜・祝日=11時30分~23時。イベントはマグロがなくなり次第終了。

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