エアギター日本王者のMAYさん引退へ-150センチが見た「世界」

来月開催のサルサの選考会に向けて猛特訓中の工藤さん(右)。

来月開催のサルサの選考会に向けて猛特訓中の工藤さん(右)。

  • 0

  •  

 2009年のエアギター日本チャンピオンのMAYさんが8月4日付けのブログでエアギタリストの引退を表明した。

[広告]

 日本では初の女性チャンピオンとなったMAYさんの本名は工藤芽生さん。工藤さんは現在タカラトミー(葛飾区立石3)の企業広報担当として活動している。

 工藤さんはブログで、8日にサマーソニック(千葉県幕張市)内で行われるエアギター日本代表選考会の出場辞退も表明。「長く考えていたが、引退することに決めた」と話す。

 エアギター奏者になったきっかけは工藤さんが同社から販売された「エアギターPRO」の販売広報を担当したことから。同商品のプロモーションとして始めたエアギターだったが「演劇やダンスの経験があり、自分が常に意識している『表現』する楽しみを覚えていった」(工藤さん)ときっかけを振り返る。

 初年度の2007年は女性初のファイナリストとして8位入賞、翌年は準優勝を獲得したが「まだ自分で納得ができなかった」との理由で2009年も応募し、日本初の女性チャンピオンとなった。その後同年8月に行われた世界選手権では11位の成績を収めた。工藤さんは「身長150センチの小柄な自分は、男性よりも動きが目立たない。そのためにオーバーなリアクションを行うなど、努力も行なってきた。小柄な自分が大きな世界を覗くという感動をエアギターは教えてくれた」と話す。

 引退後は、同時期に始めたサルサダンスに注力するという工藤さん。現在は9月に行われる世界選手権の日本代表選考会に向けて特訓を行っている。「サルサの踊りの表現は、エアギターで学んだことを十分に活用できる。今度はサルサで大きな世界を見てみたい」と今後の展望を話した。

葛経ラジオ
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース