足立区区庁舎の1階ロビーに8月3日から、「COOL街(クール・ガイ)探検隊」が撮影した区内の避暑スポットが展示され、訪れる区民が関心を寄せている。
展示コーナーには区内の緑が多く、涼を感じる公園・神社などの48スポットを展示。当初は36カ所を紹介していたが、その後、区民へのアンケートによって12カ所が追加された。
同展示を企画した温暖化対策課の佐藤文彦さんは「昨年から企画を練り、エアコンがなくても涼しさを感じられる場所を紹介し、温暖化に対する意識を高めたかった」と話す。今年4月に区報で場所の公募を行ったが、「まだまだ暑さにピンと来ない時期。なかなか応募が集まらなかった」と話すのは同課の森島浩一郎さん。
企画を実現させるため、課内のメンバーが手分けして「クール街探検隊」として、区内の公園の場所を探し撮影を行った。移動手段は「もちろん自転車。暑い中の作業だったが、自分たちも知らないスポットがあって新しい発見になった」(同課の皆葉英男さん)とも。「一番」の「クール街」には、しょうぶ沼公園(足立区谷中2)を挙げる。理由については、「近くに手ごろな滝もあり、樹木も豊富。木陰でマイナスイオンを浴びることができる」と佐藤さん。
課ではこのほかにも、区民に向けて冊子や打ち水などのキャンペーンを通して温暖化防止に向けた啓蒙(けいもう)活動を行っている。家庭でできる温暖化対策について、「風呂の残り湯を使った打ち水や、ゴーヤなどを使った緑のカーテンが有効。今年は猛暑が続くので、水やりなどは朝や夕方が効果的」(森島さん)とアドバイスする。