葛飾区出身・在住の同級生3人が現在、2月5日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催される軽自動車限定の8時間耐久レース「K4-GP」の参戦に向け最終調整を行っている。
通常のレースと異なり、スピード重視だけでなく燃料の量を制限することで、いかに燃費良く速く走れるかを競そうレーススタイルのエコラン競技。今年は88台がエントリーしている。
参戦するのは、「オートショップニシカワ」(葛飾区青戸5)店主の西川大光さん(36)と実川佳臣さん、竹腰相太郎さんの3人。3人は葛飾区出身で私立日出学園小学校(千葉県)の同級生。
レース参戦のきっかけについて、西川さんは「ここ最近の不景気や震災などがあり、全体的な閉塞(へいそく)感があった。そうした中、同級生3人で『何かに挑戦できないか』という話になり、今回のレースに挑むことになった」と話す。
昨年8月から始まった準備は全て3人の手によるもの。実川さんは「限られた予算で車体探しから始めた。手頃な額の車があったが、北海道から取り寄せたためさびなどが目立った。まずはさびを修復するところから始まり大変苦労した」と振り返る。
3人の活動を見た地元の薬局など8店がスポンサーとなって3人を支援。「自分たちの活動を応援してくれる、という気持ちが非常にうれしい。出てみないとわからないが、期待に添えるようなレースをしたい」(西川さん)とも。
今後について、実川さんは「30代も半ばになり、それぞれ企業人、社会人として責任が出て、挑戦することが気軽にできなくなってしまった。今後はこのレースに挑戦する活動を通して、同世代のおじさんたちとも元気を共有できるようになれば」と、継続した活動を目指す。