水元の「shot bar harmonica（ショットバー・ハーモニカ）」（葛飾区南水元4、TEL 03-3607-5232 ）が3月10日、閉店する。

　同店は2002年にオープン。カウンター席のみ11席の店内は地元の常連客が中心。店内にはオーナーの武井宏一さんが自らの趣味であるブルースやロックにまつわるインテリアなどをディスプレー。ブルースやロック愛好者を中心に、20～70代の幅広い客が集まる。

　閉店について、武井さんは「25年前に輸入雑貨店として始めた。10年前からバーを始め、住宅街の中ながら多くの人がこの店を軸に知り合いが増え仲間が増えた。今回、新たな接点として機能するため、バーという業態を『卒業』し新たな業態にチャレンジしたい」と話す。

　閉店後、約2カ月の内装工事を経てカフェバーへとリニューアルを予定する。新店ではランチ営業を行うほか、就労支援施設「ビオラ」（新宿3）のパンなども販売する予定。「自分も手話などをできるので、今後はバーとは異なる人の接点をつないでいきたい」とも。

　9日・10日の2日間、閉店イベントを開催。当日は全てのドリンクを500円で提供する。「自分はこの地域に多くの愛情を持っていて地元の発展を願っている。水元という地域は新しく越してくる人も多く、地域に溶け込む方法を知らない人も多い。今回のイベントやリニューアルで、地域活性化に貢献できれば」と意気込みを見せる。

　閉店イベントは19時～24時。