葛飾区立白鳥小学校(葛飾区白鳥3)で10月14日、地域イベント「白鳥まつり」が開催された。
同イベントは小学校教諭やPTA、地元町会などが集まり例年行うもの。当日は、ブラスバンドの発表やくじびき、地元PTAスタッフによる模擬店を展開している。
同イベントでは昨年から、交流のある岩手県大船渡市立大船渡小学校のスタッフから届けられた大船渡市の物産展を展開。今年は大船渡産のワカメやサンマの角煮、地元名産の銘菓「かもめの玉子」などを販売し、多くの商品は売り切れになるほど盛況だった。
この日は、地元PTAスタッフが大船渡港で水揚げされたサンマ600匹を用意し、来場した参加者たちに振る舞った。応援に駆け付けた大船渡小の教諭たちは「前日土曜に水揚げされた新鮮なサンマ。ぜひ多くの人にサンマのおいしさを堪能してほしい」と話した。
用意したサンマはその場で炭火で焼き上げ提供。サンマの焼かれた匂いにつられて会場に訪れた近隣住民なども見受けられた。サンマの料金は「気持ち」として募金箱が設置され、中には1万円を募金する参加者も。サンマを食べた参加者は「とても脂が乗っていて食べ応えもある。近くのスーパーではなかなか食べられない味」と満足そうだった。
今回のイベントに協力した、大船渡市出身の松本和嘉子さんは「昨年から学校同士の交流が始まり、今回も大船渡小学校から校長先生をはじめイベントに来場してくれた。このような交流を通して被災地の現状や、震災を忘れないきっかけとなれば。東京にいる自分もできる限り応援していきたい」と話す。