酉の市の起源・大鷲神社で「二の酉」-今年は小柄な熊手が主流

大きいものは数十万円するという熊手

大きいものは数十万円するという熊手

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 大鷲神社(足立区花畑7)で11月20日、「ニの酉(とり)」が行われている。

熊手の由来とされている「かっこめ」

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 同神社は、浅草の大鷲神社などで恒例の行事になっている「酉の市」の発祥の地として知られている。その歴史は室町時代からとされており、同神社がまつる日本武尊(やまとたけるのみこと)の命日とされている旧暦11月の酉の日に物々交換などの市場として成立したのが由来。

 多くの熊手販売の露店のほか、境内では熊手の由来となっている「かっこめ」(800円)の神社札が販売されている。かっこめは物々交換の際、地元の農家が作ったものとされており、熊手は神社の名称の由来としている「わしづかみ」を表すもの。この日も多くのかっこめ購入を目的とした参拝者が訪れていた。

 同神社で熊手を販売する60代の男性は「代々続いてきた家業で、ここでできるのはとても光栄なこと。浅草や新宿と異なり、ここは夕方から夜にかけてにぎやかさを増す」と話す。

 また、今年の販売について「以前は3万円~5万円のものが売れ筋だったが、1万円以上する熊手を家庭で購入する人が少なくなった。今の住宅事情で家も狭くなり、核家族が増えたのも原因」と分析。現在は2,000~5,000円の小ぶりなものの売れ行きが中心となっており「大きなものはもちろん、商売繁盛や豊作を祈願する縁起物。この季節には若い人も多く足を運んでくれれば」と期待を寄せる。

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