葛飾・水元の自家焙煎（ばいせん）コーヒー豆専門店「コーヒーの木」（葛飾区水元3、TEL 03-5660-1688）が今月、カフェオレベースの新作「フレンチヴィクトリア」の提供を始めた。

　同店は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる、生産から焙煎まで丹精込められたコーヒー豆を取り扱う専門店。牛乳で割るだけでスペシャルティコーヒーのカフェオレを楽しめる同商品は夏の定番商品となっている。

　店主の杉山黎（れい）さんは「産地ごとの特徴的な味わいを持つスペシャルティコーヒーは敷居が高いと思われがち。その魅力を気軽に体験してもらうため、その年で一番カフェオレに適した豆から抽出したエキスに加糖して、液体のカフェオレのもととして提供している」と話す。

　使う生豆は、南北の回帰線に挟まれた「コーヒーベルト」と呼ばれる名産地の農園から直接買い付けたもので、杉山さん自ら店頭の焙煎機で焼き上げる。

　「今年はケニア産の質が良かったので、力強い香りのものと、やわらかでフルーティーな2種の生豆を主に採用した。さらに、グアテマラ、ブラジル、インドネシア産も配合し、深くいり込んで甘みと香りをしっかりと引き出した。例年以上に良い豆をたっぷり使ったので、スペシャルティコーヒーの奥深さを楽しんでもらえれば」と杉山さん。

　価格は1本1,000円（720ミリリットル）。営業時間は10時～18時。月曜定休。