葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)の長期休館を前に、同館内のプラネタリウムで行われている特別企画「アンコール・スペシャル」が連日多くの観客でにぎわっている。
10月からおよそ半年間、設備工事を行う同館。来年4月上旬まで、郷土展示や講堂、プラネタリウムも休館する。
同プラネタリウムは2007年のリニューアル以来、最新のデジタル式プラネタリウムを駆使した生解説のオリジナル番組を制作。毎年9月に「アンコール・スペシャル」企画を行い過去の作品を投影してきたが、今回は翌月から休館ということもあり、過去に特に人気を博した厳選26作品を投影している。
20日には番組の制作秘話やテクニックを披露する「メーキング解説付き特別投影」が行われ、国内外の研究機関による最新の観測データをプラネタリウムに組み込むまでのプロセスを紹介した。
さらに目玉企画として「みんなで選ぼう!番組総選挙」を開催。専用用紙にリクエスト番組を記入して所定の投票ボックスに投函(とうかん)するもので、最終日に上位4作品を投影する。投票は22日で締め切られたが、中間発表の結果は「オーロラ・宇宙からの贈り物」が暫定1位となっている。
学芸員の新井達之さんは「日替わりどころか時間ごとに内容が変わるため、はしご鑑賞する人も多い。半年間ここでプラネタリウムを見られない分、ぜひ楽しんでもらいたい」と話す。
プラネタリウム鑑賞料は、大人=350円、小中学生=100円、幼児=50円(別途入館料が必要)。9月29日まで投影。