青戸にある「アロマと自然療法の店 アヴァンセ」(葛飾区青戸5、TEL03-6662 9686)の講座「アロマで作る虫よけスプレー」が7月23日、地域の保育園や子育て支援センターなどから出張講座のオファーが相次いでいる。
アロマオイルを使ったマッサージや雑貨販売、アロマ講座を手掛ける同店。店主の松下さおりさんによると、同講座を開催するきっかけは、2年ほど前、市販の虫よけスプレーなどに使われている昆虫忌避(きひ)成分「ディート」が乳幼児によくないという報道から。保育園や幼稚園では、記事の切り抜きが貼り出されたり、プリントが配られたりと、虫よけ剤を手作りする気運が高まったという。「安全でナチュラルなものを、という思考が定着してきたと感じている」と話す。
今年はすでに青戸地区の保育園、子育て支援センターからの依頼があり、出張講座を5回開講。各回5~10人が参加し、中には満席により、キャンセル待ちが出た回もあったという。同店まで足を運び、作る人も多い。
アロマの虫よけスプレーは、昆虫の嫌いな成分を持つ精油を組み合わせて作る。シトロネラ、ゼラニウム、ユーカリ、レモングラス、ハッカ、サイプレス、レモンなどを中心に、好みの香りをブレンドして、自分が心地よい香りのスプレーにすることができる。作業は簡単で、5分ほどで完成する。「自分の好きな香りなので使うのも楽しくなる。安全で効果もある上に簡単に作れるのでおすすめ」と松下さん。
地域の子育て世帯向けに講座を企画する「青戸もも保育園」の青戸真由美さんは「あまりにもキャンセル待ちが多かったので、2回目も企画したが、やはり予約でいっぱいに。みな楽しそうだった」と話す。ほかの参加者からも「簡単に作れてびっくりした」「市販のスプレーだと匂いがきついが、アロマのスプレーはいい香り」「子どもと一緒に香りを選べて楽しい」「体への害がないので、子どもにも安心して使える」などと人気を集めている。
同店での作成は初回800円(容器代込み)、2回目以降は500円(要あき容器持参)。