中川に架かる本奥戸橋(葛飾区立石8)の立石側の岸壁に12月上旬から、クリスマスイルミネーションが点灯した。
「一体誰が設置したのか」と話題になっている同イルミネーションの設置者は「中川護岸耐震補強工事」に当たっている「大豊・西武・古川建設共同企業体」。現在の護岸が設置されたのが40年以上前で、当時より厳しい耐震基準に基づいて審査した結果、新たに工事が必要となり都が工事を進めている。
イルミネーション設置の経緯について、管理技術者兼現場代理人の三好浩司さんは「工事は朝早くから夜遅くまで行い、大きな音が出たり大型車両が出入りしたりと、近隣の迷惑になってしまう。工事現場と地元住民との距離が縮まればと思った」と話す。現場には写真付きでさまざまな情報も掲示し、工事の内容を理解してもらうための工夫も。
同社では、これまでも各地の現場でイルミネーションを設置してきたという。今回の護岸工事でも、クリスマスの時期に合わせて設置。「遊歩道を散歩する人や住民に少しでも和んでもらえたら」と三好さん。点灯時間は日没から明け方まで。暗くなると自動でともり、明るくなると消えるように設定してある。
本奥戸橋をよく通るという60代女性は、「とてもきれいです」と顔をほころばせた。自転車で通り過ぎる親子は「見てごらん、キラキラしているよ。クリスマスだね」と語り合っていた。30代夫婦は「昼間もよく通るので、工事の人が設置しているのを見ていた。夜になって点灯すると、とてもかわいい」と、評判は上々だ。