亀有公園(葛飾区亀有5)で2月28日・3月1日、9回目となる「亀有わんぱく雪まつり」が開催された。
同イベントは、公園に作られた巨大な雪の滑り台や、かまくらで遊べる東京の雪まつり。「子どもたちに、普段東京では味わえない雪遊びを体験させてあげたい」という町会メンバーの思いから始まった。毎年開催され今回で9回目を迎える。
一番人気は、長さ約15メートルの雪の滑り台、かまくら。「今年も新潟県南魚沼市の六日町から、トラックとトレーラーで雪を運んできた」と実行委員会の平岡秀康さん。雪像に使う雪柱6本も運搬してきたという。開催前日から雪の運び込みが始まり、設営作業を行った。滑り台には今年も長蛇の列ができた。
そのほか、平和橋自動車教習所による「ホイールローダー操作体験」やステージショーも。亀有駅北口の5つの町会、商店街連合会、子ども会、亀有信用金庫、南魚沼市物産館、和菓子の亀むら(葛飾区亀有5)などがテント出店した。魚沼物産館からは「雪国まいたけうどん」やブランド豚「もちぶた」「魚沼産コシヒカリ」などを販売。金魚釣りやスーパーボールすくい、ポップコーン、豚汁などの子ども向けコーナーもあった。恒例となった六日町温泉の「足湯」も人気で、「子どもたちが珍しがって、たくさん入ってくれている」と旅館スタッフ。温泉は、六日町から運んできたものだという。商店街では、祭りに合わせセールも行われた。
同イベントの始まりのは15年前。亀有の町会の祭りで「江戸みこし」を担いだ南魚沼市出身者から「自分の地元には江戸みこしはなく、たるみこし。ぜひ地元でも担いでみたい」と声が上がり、みこしを同市まで運んだのがきっかけ。その後、祭りを通じた交流が始まり、同市の雪祭りに参加したメンバーが「亀有でも雪祭りをやってみよう」と開催したという。当初は亀有東五丁目自治会だけで行われていたが、亀有駅北口エリアの5つの町会で行うようになり、商店街も参加。次第に規模が大きくなっていった。
天候に恵まれると1日5000人ほどの人出になる。今年は、2日目があいにくの雨になってしまったが、子どもたちは滑り台や雪遊びを楽しんだ。