男女平等推進センターで(葛飾区立石5)で8月3日、「夏休み! 子ども国際交流クラブ 元JICA青年海外協力隊員と一緒に世界を学ぼう! 北アフリカの『チュニジア』って、どんなところ?」が開催された。主催は、かつしかシンフォニーヒルズ。
同イベントは、同館が毎年行っている夏休み企画。チュニジアを選んだ理由について、同館国際交流担当の関口綾さんは「チュニジアは北アフリカのイスラム教の国。今、いろいろと話題になっているイスラム教の国とは一体どんな国なのか。いい面にスポットを当て楽しく紹介したかった」と振り返る。
講師は、民族衣装に身を包んだ元JICA青年海外協力隊員の阿久津千尋さん(柴又在住)。2年間、チュニジアで暮らした阿久津さんは「日本ではスーパーで切り分けられた肉がパックで売られているが、チュニジアでは毎日、子どもたちの前で動物の肉をさばいている。だから、動物の命を頂いている実感がしっかりあり、そこがいいと思う」などと紹介した。
他にも、国旗の意味するもの、住居の特徴、結婚観や食文化、市場の様子などに、児童たちは、驚きの声を上げながら積極的に発言していた。チュニジアのあいさつ練習では、「アッサラームアレイコム!」と、お互いの頬を「チュ」と合わせる体験をし照れくさい様子だった
続いて調理室に場所を移し、同国の料理「とり肉のクスクス」を調理。子どもたちは5人ずつの班に分かれ、大人ボランティアとともに調理にチャレンジした。クスクスは、世界最小のパスタといわれており、「見るのも初めて」という声が。オリーブオイルを手でもみ込む作業では、「砂で遊んでいるみたいで楽しい」という感想も。
1時間ほどで完成した同料理を全員で実食。「優しいパスタの味。おいしい」と笑顔がこぼれた。参加した児童は「クスクスがどういう食べ物なのかと思い参加した。とても楽しかった」と話した。保護者からも、「食べ物から異国の文化を知るのは面白い。夏休みの自由研究にしてほしい」などと感想が聞かれた。