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葛飾で防災啓発イベント 「おもちゃ交換会」で子どもにも「地域防災」の輪

おもちゃと防災をとりかえっこ

おもちゃと防災をとりかえっこ

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 葛飾柴又寅さん記念館「光庭」及び柴又防災研究室(葛飾区柴又6)で10月31日、「イザ!カエルキャラバン!in葛飾 柴又編」が開催された。主催は公益社団法人東京青年会議所葛飾区委員会。

「葛飾はゼロメートル地帯なんだよ」と紙芝居で避難を呼びかける猿田さん

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 区民の積極的な社会参画を促すことを目的とし昨年始動した事業「かつしかの未来創造プロジェクト~ぼくたちの町はぼくたちが守る~」で、2年目のテーマは「防災」。今回は、防災訓練プログラムと美術家・藤浩志さんが考案したおもちゃ交換会を組み合わせた防災体験イベントを導入。10月11日の立石編に続き、同会場でも多くの幼少年や保護者らが集まった。

 イベントでは、子どもたちがいらなくなった玩具を持ち寄り、ポイントと引き換える。ポイントは、会場に用意された防災体験プログラムに参加しても獲得でき、ためた分で他の玩具との交換に使用したり、「おもちゃかえっこオークション!」に参加したりできる仕組み。

 より多くの子どもたちに参加してもらい理解を深めてもらおうと、「家具転倒防止ワークショップ」ではミニチュア家具を使って地震を再現。ぬいぐるみが家具の下敷きになっているのを見て、目を丸くしながら転倒防止グッズの説明に聞き入る姿も。「防災シャッフルカードゲーム」や「持ち出し品グッズなぁに?クイズ」、「おたま劇場~防災人形劇~」「紙食器を作ろう!」など、子どもたちを中心に遊びながら防災の知識を身に付けることができる。

 2時間に及ぶ開催時間で8回「水害紙芝居」を公演した同委員会の猿田毅さん(27)は「防災体験プログラムは、子どもと同じ目線で対話しながら楽しく学べるので、一方的な訓練より相手に伝わる」と手応えを感じていた。

 たまったポイントは全国のカエルキャラバンイベントで利用でき、使いきれなかった場合は他の会場や次回に持ち越すことも可能。

 会場では「玩具の取り換えっこは楽しかった。同時に防災について親子で考える良いきっかけになった」と早速次のイベントを期待する声も上がっていた。

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