![柴又を走る自転車タクシー(シクロ)](https://images.keizai.biz/katsushika_keizai/headline/1469427319_photo.jpg)
葛飾柴又地域を周遊する、NPO法人みらくるが運営する自転車タクシー「シクロ」が7月23日、スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」プレーヤー向けの試験周遊を行った。
同ゲームアプリは世界中で配信され、スマートフォンのカメラと位置を把握するGPS機能を使って、リアルに街を周遊しながら、ポケットモンスター(通称:ポケモン)を捕獲していくもの。現実の地図情報にリンクしたさまざまなランドマークにはポケスポットと呼ばれる、アイテムを入手する場所や陣取りゲームの要素としてのジムが設定されている。
7月22日に日本でも同ゲームアプリの配信が始まり、同地域には、柴又帝釈天(たいしゃくてん)にジム、それを取り囲む周辺地域に多くのポケスポットが設定されていることが確認された。
スマホを持って街を周遊するという特性上、世界各国では「歩きスマホ」による事故が多発しているという事例を受け、同社では安全かつ快適にゲームを楽しんでもらえるための試験運行を行った。
当日は同社のパッケージ「矢切りと取水塔コース」(2,800円)を基本に、柴又帝釈天を出発、寅さん記念館、矢切の渡しといった柴又の観光名所を回るのと同様に、シクロを運行。ポケモンが集まってきた場所では「ちょっと止めてください」とお客さんからの要望も。
試験運行に乗車した尾上由野さんは「周囲の危険を気にしないでゲームに集中できるのがうれしい。柴又の観光名所がほぼそのままポケスポットになっていて、アイテムを適度に補充しながら回れるのも良かった」と話す。
同社のドライバーを務める三好義仁さんは「周遊コースやパッケージなど、まだまだ考えないといけないが、シクロで熱中してほしい」と笑顔を見せる。
ポケモンGO専用プランの設定は未定。通常乗車してのプレーは可能。