「第1回市民が選ぶ!カーボンゼローカル大賞」の表彰式が10月28日行われ、葛飾区が「パートナーシップ賞」を受賞した。
カーボンゼローカル大賞は、「地域の脱炭素化と住民の健康・快適・安心のための優れた施策に取り組む自治体を表彰し、その取り組みを広く周知することで、他の自治体への波及を図ること」を目的とし、市民が推薦する自治体の脱炭素施策を、市民団体の代表や専門家が審査して決定するもの。葛飾区が受賞したパートナーシップ賞は、市民・企業・他部局などとの協働が優れた事例に贈られ、脱炭素化へ向けた民間企業や地域住民との連携とその質が評価された。
当日は、各賞を受賞した7つの自治体が、各地域で行っている脱炭素の取り組みを順番にプレゼンテーションした。葛飾区からは環境部長の木下雅彦さんがプレゼンを行い、「2020年に『ゼロエミッションかつしか』を宣言、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す」「太陽光発電システムと蓄電池の同時設置を推進」「断熱住宅の普及促進で、健康で快適な住環境の整備」「公共施設のZEB標準化」「かつしか省エネ再エネ健康住宅普及促進連絡会(通称=かつエネ推進会)を立ち上げ、区内の設計事務所や工務店との協働で高断熱住宅を普及促進」などについて説明した。
木下さんは「地球温暖化に関する取り組みは一自治体だけでは難しいものがある。自治体同士の連携、民間企業や地域の住民との協働があってこそ持続可能な脱炭素社会が実現できる。今後もさまざまな主体とパートナーシップを築きながら2050年ゼロエミッションの実現に向けて、歩みを進めていきたい」と意気込む。