WBCフライ級王者の内藤大助選手(35)と、WBAライトフライ級元王者でWBCフライ級3位の亀田興毅選手(22)がタカラトミー(葛飾区立石5)で記者会見を行い、11月29日にさいたまスーパーアリーナでタイトル戦を行うことを発表した。
同社のロビーが会見場になった経緯について、広報チームの鈴木さんは「両選手とも葛飾区内にジムがあり、場所を提供するという形で地域に貢献できれば。特に内藤選手の所属する宮田ジムは目と鼻の先で、提供番組にも出演していただいたことがある」と話す。本社ロビーに面する廊下では同社社員たちが会見の模様を一目見ようと駆け付けた。
13時から行われた会見には内藤選手はスーツ姿、亀田選手は黒のジャケットに白いタンクトップ姿で登場。今回の試合について、宮田ジムの宮田会長は「両者とも運命という言葉を口にしていた」と説明、2人とも「勝利を確信しているが、辰吉・薬師寺戦のような大きな試合になる」と話す。
2007年の世界戦で弟の亀田大毅選手に勝利した内藤選手。今回「因縁の対決」と言われていることについて、亀田選手は「弟の仇(あだ)をとりたいという気持ちはある。しかし、自分の目標は3階級制覇。大きな試合だが自分の中の通過点に過ぎない」と目標を話す。
内藤選手は「非常に強い相手。ボクシングに対してもまじめ」亀田選手を評価。一方、亀田選手は内藤選手のおとなしめな発言に対して「元気がない。チャンピオンは元気がないといけない」と早くも舌戦。戦闘モードを記者団にアピールした。
また会見では亀田選手が久しぶりにKO予告を披露。「年上でスタミナも大変。パンチもスピードもない」と亀田選手の「口撃」に対して内藤選手は「(12歳差で)同じ干支(えと)だが、キャリアは違う」と経験をアピール。内藤選手らしい丁寧なコメントで口撃をかわした。
試合は11月29日20時30分開始予定。チケット発売は9月26日から。