葛飾区議員・区長選挙迫る-ピンクのSL巡回で投票アピール

亀有駅に登場したピンクのSLカー。イルミネーションの姿に子どもたちが興味を示した。

亀有駅に登場したピンクのSLカー。イルミネーションの姿に子どもたちが興味を示した。

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 葛飾区区議会議員選挙・区長選挙が11月8日に迫り、区内の主要駅は、演説や投票を呼びかける声が響いている。

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 同選挙は2005年以来4年ぶり。区議会議員は定数40の議席に54人の立候補があり、区長選には5人が立候補している。今回は任期満了に伴う区長選で、4期続けてきた青木勇区長は続投しない表明を行い、16年ぶりに誕生する新区長に注目が集まる。

 葛飾区選挙管理委員会では、区民に投票意識を高めてもらうために区の主要施設でイベントを開催したり、ポスターを貼るなどさまざまな啓発活動を行っている。同委員会担当者は「国政と異なりマスコミなどで取り扱われることが少ない。それに従って区民の関心も低く、投票率が伸び悩んでいる。選挙に足を運んで区政に関心を集めてもらうため啓発活動を行っている」と話す。

 啓発キャンペーンの一環として、同委員会ではピンク色の「SL自動車」を導入。同社はSLの形状をした自動車で、11月3日から区内の駅や主要施設を巡回している。11月3日17時ごろには亀有駅南口に停車し、イルミネーションを点灯しアナウンスを開始。駅前を通りかかった多くの買い物客などに投票を呼びかけた。

 区からイベント運営を受託しているSL自動車の運営企画ディレクター、山口真理子さんは「夜はイルミネーションを点灯し、昼は水蒸気を出すなどSLらしい演出などでアピールしていきたい。近年は選挙の啓発活動などでの依頼が多く、子どもたちにも人気。SLだけに選挙活動を『けん引する』立場になれれば」と話す。

SL自動車の導入については、「4年前の選挙のときはピンクの豚の自動車で啓発活動を行い、子どもたちの注目を集めた。子どもたちの関心が親世代につながり投票にも貢献したと思う。今回もこのようなアピールで選挙の意義や目的を感じるきっかけになれば」とも。

 3日のイルミネーション点灯を見かけた子連れの40代主婦は「夕暮れとマッチしてとてもきれいに見えた。最初何の宣伝かと思ったが、選挙を知る良いきっかけになった。選挙があるのは知っていたが8日が投票日なのは正直気付かなかった。選挙戦のマイクなどの音に疲れていたためか、とてもいい宣伝になっている」と感想を話す。

 SLは今月4日から区内各所を巡行予定。葛飾区議会・区長選挙は8日投票。9日に開票される。

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