亀有のギャラリーがリニューアル-若者と地域の文化発展狙う

まだ何も飾られていないギャラリーで新井さんと。「今後は若手作家の力で様々なカラーを出していきたい」(新井さん)

まだ何も飾られていないギャラリーで新井さんと。「今後は若手作家の力で様々なカラーを出していきたい」(新井さん)

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 亀有のギャラリー「ギャラリー・バルコ」(葛飾区亀有3、TEL03-3601-4121)が11月5日、2年ぶりにリニューアルオープンした。

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 同店は2002年に開業。今回のリニューアルは、同所の建て替えに伴うもの。28平方メートルの展示スペースとラウンジを用意。全面白を基調としたギャラリーらしい作りは亀有でも珍しい。今回の設計は1級建築士の柴田芳伸さんがすべて手がけた。代表の新井紀夫さんは「柴田さんも若くて才能のある人。若い才能で作られたギャラリーを作りたかった」と話す。

 以前、新井さんが所有していた倉庫兼事務所を改装してオープンした同ギャラリー。現在まで多くの若手芸術家に場所を提供し、交流の場所となってきた。

 新井さんは大学の法学部を卒業し大手企業に勤務。「それまでは芸術にも関心が全くなかった。まさか自分がギャラリーを始めるなんて」と笑う。

 きっかけは新井さんの娘婿にあたる芸術家の榊原勝敏さんとの出会いから。娘の結婚相手が芸術家ということで「最初は生活ができるか不安だった。どの親でもそう考えると思う」と話しながらも、「彼に出会って芸術に対する観点がガラリと変わった。今年で69歳になるが、一般的な芸術を見ても少し刺激が足りなくなったのは、きっと彼のおかげだと思う」と振り返る。

 榊原さんは同ギャラリーで企画・運営を担当する。榊原さんは同ギャラリーを、創作活動を行っている作家の力で埋めたいと若手作家15人による壁塗りなどを行うなど、若手作家が力を発表できる場として準備を進めてきた。

 新井さんは「改装前も多くの若手作家が発表の場所として使ってくれた。今後も、若手だけでなく多くの作家の発表のチャンスとしての場所を作りたい。もちろん、亀有という場所で行う以上、亀有に身近な文化・アートを根付かせていければと思う」と話す。

なおオープン記念として5日から新鋭アーティスト7人による「おかえりバルコ!第3回【DRAGONART】」が開催されている。期間は10日まで。

 営業時間は12時~19時。水曜定休。オープニングセレモニーは7日18時から。

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