葛飾区立郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で11月29日、同館で知り合った新婚2人を祝い、特別上映が行われた。
新婚カップルは、嶌田成二さんとまり子さん。会場には2人の友人や関係者約70人が集まり、2人を祝福した。1時間の会の中では、新郎によるプラネタリウムの解説や、新婦の趣味でもあるフラダンスなども披露された。
2人の出会いは、2007年10月にmixiコミュニティーのイベントとして行われた同館の見学会。見学会で初めて出会った2人は、2年後に結婚を迎えた。プラネタリウムのイベントに参加した理由について、成二さんは「一人でプラネタリウムに行っていたが、大勢で行ったら楽しそうだったから」と話し、まり子さんは「一人でプラネタリウムを見に行く勇気がなかったから(イベントに参加した)」と話す。
今回のイベントは嶌田さんカップルが企画し、参加を募った。「2人の思い出の場所で開催する許可がもらえて本当にうれしい。館のスタッフの方やフラダンスの仲間、そしてサプライズを用意してくれた仲間たちに支えられている感じがした。本当にいい思い出になった」(成二さん)と振り返る。
同館は、今回のイベントのために特別に利用を許可した。通常こうした行事には対応していない同館だが、「(ここは)2人にとっては特別な場所なので、イベントをここで行いたいという気持ちに応えたかった。当館は貸し切り上映が行えるので、その時間を利用してもらうように手配した」(同館学芸員の新井さん)と話す。
同館では挙式やパーティーなどの特別な貸し切りは行ってはいないが、「今後は貸し切りの枠内でさまざまな思い出を手伝えるプラネタリウムになれれば」(新井さん)と話す。