亀有の神社で青森の市民劇団が公演-「状況劇場」設立メンバーが演出

上映風景。舞台は神社の境内をそのまま利用している。

上映風景。舞台は神社の境内をそのまま利用している。

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 亀有香取神社(亀有3)で10月11日・12日、劇団夜行館(青森県つがる市)の2008年後期公演「無縁童女往生絵巻」が上演された。

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 青森県つがる市に本拠地を置く同劇団は、主に市民たちがスタッフ・キャストとして出演している。スタッフの職業もさまざまで、公務員・自営業・主婦などさまざま。休暇や仕事の合間を縫って活動を続けている。

 演出を手がける代表の笹原茂朱さんは、1960年代に唐十郎さんと劇団「状況劇場」を立ち上げたメンバー。退団後も演劇を通し表現活動を行ってきた。青森に拠点を移した理由を「津軽民族には忘れかけた日本人の魂が受け継がれている。ねぶた祭りを見たとき、青森で劇団を立ち上げようと決心した」と話す。

 同劇団が亀有で公演するのは昨年に引き続き2度目。劇団の演出でたいまつを使用することから、一般の劇場では行えず、ギャラリー欄柯洞の働きかけと地域振興を目指す神社の方針が重なり、同神社で公演を行うことになった。

 舞台は神社の境内を使い、特別な舞台装置を組まない。当日は100人を超える観客の前で、日ごろのけいこの成果を披露。神社に溶け込んだ芝居は、多くの観客を魅了した。

 同神社宮司の唐松さんは「元来神社は人が集まる場所として使われていたところ。今回の演劇を通して、人と人の交流が活発になり、地域発展の一翼が担えれば」と話す。

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