次の世代に緑を残したい-亀有香取神社で植樹式典

香取神社境内で植樹を行う参加者たち。久しぶりの土の感触に自ら進んで植樹を行う姿も。

香取神社境内で植樹を行う参加者たち。久しぶりの土の感触に自ら進んで植樹を行う姿も。

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 亀有香取神社(葛飾区亀有3)で10月21日、「亀有植樹プロジェクト」に賛同したメンバーが植樹を行い、植樹報告祭を行った。

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 同プロジェクトは同神社が今年5月に呼びかけたもの。唐松宮司は「葛飾区の中でも亀有地域は緑の少ない街というのは意外と知られていない。近隣に面する環状七号線の大気問題や温暖化問題、それを子どもたちの世代に残してはいけいと思って企画した。次の世代や地域に役立つ行動をしたかった」と、同プロジェクト立ち上げのきっかけを話す。

 この呼びかけに「じも研」(亀有3)が協力し、同社が運営する地元ポータルサイト「じーも」加盟店を中心に35の個人・団体から合計100口10万円の寄付金が集まった。寄付金のほとんどは地元地域の商店が多いが、中には参拝に訪れて知った参拝客の名前もあり、その意識の高さがうかがえる。

 植樹募金は9月末日で締め切り、購入したクスノキ幼木2本と苗木6本を今月21日に寄付者で奉納・植樹した。「クスノキは環境に強く、二酸化炭素を多く吸い取ってくれる樹木。環境に適した樹木を増やしていきたい」と同神社の禰宜(ねぎ)の高居さん。費用の一部は神社内にある樹木の補強にも使われる。

 同神社では植樹を記念し、境内で植樹報告祭を行い、参加者を境内に招き入れ、おはらいを行った。参加者のボクシングジム経営の真鍋さんは「普段にはない特別な体験を行えただけでも感謝している」と話した。

 報告祭の後、参加者たちは同神社の敷地で実際に植樹を行った。参加者の中には土に触るのが数十年ぶりという人も多く、珍しい体験を進んで行った。植樹を経験した鍼灸(しんきゅう)師の永田さんは「亀有に緑が少ないということは今回初めて知った。町だけでなく次の世代につながることは非常にいいこと。次回もぜひ参加したい」と植樹の感想を話す。

 植樹プロジェクトは引き続き行われ、随時植樹が行われる予定。呼びかけを行った「じも研」の庄子社長は「この機会を通じ、地元の商店だけでなく個人も地元とのコミュニケーションを活発的に参加してもらい、地元が好きになる人が増えれば」と今後の目標を掲げた。

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