葛飾区地域産業振興会館（テクノプラザかつしか＝葛飾区青戸7）で10月17日～19日、24日～26日の6日間、「第24回葛飾区・産業フェア～来るたびに新しい発見～」が行われた。

　開催は今年で24回目。今年は510の企業･団体が参加し、150以上のブースが出展した。フェアは2部構成で、17日～19日は「工業・商業・観光展」、24日～26日は「農業・伝統産業展」が行われた。

　同25日には特別ゲストとして、タレントのアントキノ猪木さんがステージに登場。「元気があれば葛飾産業フェアも元気になる」と、おなじみのものまねで会場をわかせた。同日、葛飾区で行われている農業・伝統産業を発表・販売するコーナーでは、職人自らブースで作品の製作工程の披露や、製作体験などが行われた。

　同フェアにブースを出店した、仏具店経営で、自身も職人として60年のキャリアをもつ高橋寿雄さんは「葛飾には仏具だけでなく、さまざまな職人が住む町。現在は後継者不足だけでなく、宅地化によって環境や周辺に配慮した設備投資を行わないといけない。零細企業にとって新たな設備投資は厳しいのが現実」と厳しい下町の職人事情を明かす。

　同展の企画・運営を行っている葛飾区商工振興課の渡辺さんは「葛飾区に住んでいる人にとって、地場産業がこれだけあるのは意外と知られていない。毎年このイベントを通して産業や農業に関心をもってもらい、町自体がにぎやかになってほしい」とイベント開催効果に期待を寄せる。