亀有リリオホール(葛飾区亀有3)で2月26日、「両さんそっくりさんコンテスト」が行われ、2人のそっくりさんが優勝をした。
同イベントは、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載35周年を記念して行われたもの。コンテストへの参加者は昨年10月から募集し、会場には審査員として原作者の秋本治さん、地元葛飾の出身でONE☆DRAFT(ワン・ドラフト)のボーカル・RYOさんが参加。決勝進出者は壇上に上がってパフォーマンスを披露した。
当日、会場には開場前から整理券を求める多くの行列ができ、最前列に並んでいた葛飾区の女性は「7時30分から並んでいる。せっかくのそっくりさんコンテストなので、遠くから見るより近くで見たい。どこまで似ているのか最前列で鑑賞したい」と話す。
2部門の審査対象は「そっくり度」だけでなく「なりきり度」や「こち亀に対する愛情度」など5項目で評価。「両さんそっくりさん」部門では、元警察官が登場するなど多彩な顔ぶれが壇上に上がった。
サブキャラ部門で優勝したのは、麻里愛に扮(ふん)した東京都在住の小新井涼さん。両さんそっくりさん部門のグランプリには鹿児島県在住の角島栄さん(49)が栄冠に輝いた。
受賞した角島さんは現在消防署員として活躍しており、警察官のコスプレについて「インターネットで購入したが、もちろん着るのは初めて」と笑う。角島さんは今回のコンテストの中でも最も遠い鹿児島県からの応募。「まさかそっくりさんコンテストで東京に来るとは思わなかった」と話す。
応募のきっかけは2006年に在籍していた消防大学校(三鷹市)の同級生たちの推薦によるもの。「普段から似ていると言われていたが、まさか応募して決勝まで進むとは思わなかった。決勝進出は学校の同期たちが同窓会のために東京に集まるきっかけになった。(優勝賞金は)今晩集まってくれたみんなとの打ち上げに使いたい」と話す。
イベントに関して、秋本さんは「小さいころから、お祭りが好きでこういうイベントはとても好き。今後もこのようなお祭りが続いていけば」と感想を述べた。