気象庁は4月6日、東京のソメイヨシノが満開になったと発表し、広域亀有圏内も本格的な花見シーズンを迎えた。
ソメイヨシノの開花は昨年より5日遅く、例年と比べて1日遅い満開となった。広域亀有圏でも週明けまではつぼみだった桜がほころびはじめ、通行人たちが見上げる光景も多く見られる。
都立水元公園(葛飾区水元公園)は、沿道と園内に約1300本の桜が植えられており、区内でも花見の名所とされている。同園には満開のニュースで知った見物客が散歩を楽しむ姿もあり、町内の友人と花見を楽しんでいた男性(60代)は「テレビなどで花見を自粛するように言われていたが、散歩くらいは規制されないと思い仲間を誘って訪れた。暗い知らせが多く、気がめいっていたが良い気分転換ができた」と話す。
当日は都内の小中学校の入学式と重なり、小学校近辺では親子連れで記念撮影する姿も見受けられた。
今年で創立100周年になる足立区立東渕江小学校(足立区東和3)では、100回目の入学式が行われ約130人の新入生が入学した。入学式に出席した女児の母親は「桜の開花が遅く、入学式には間に合わないと思っていた。100回目の入学式で桜が重なり、娘にとってとても記念になった」と話す。
水元公園の管理事務所の職員は「都心と異なり川沿いのため満開まではもう少し。今週末が見頃。今週末は多くの見物客が予想している。こちらも万全の態勢で迎えたい」と話す。