同コンテストは9月17日に開催される「大正ロマン柴又宵まつり」のPR企画の一環として、8月12日から応募を受け付けているもの。当初応募作品がなく関係者が慌てる姿もあったが、8月31日までに35本の作品が寄せられた。広報担当者は「最初は開催も危ぶまれたが、参加者の声が集まり非常に良かった」と話す。

　同イベントはテレビでも注目され、14日放送の「Nスタ」（TBS系列）でも一部紹介される予定。担当ディレクターの稲垣禎啓さんは「100年の伝統のある松屋のあめと、インターネットの最先端トレンドの化学反応を面白く感じた」と番組採用の理由を話す。

　宵まつり実行委員会では、コンテスト優勝者の発表について協議を重ねた結果、「参加者と新しいメディアでお祭り気分を味わいたい」とニコニコ生放送とユーストリームでの生配信を決定。現在、生配信の準備を進めている。

　同イベント実行委員長でもある「松屋のあめ総本舗」5代目の宮崎修さんは「エントリーを一通り見たが、どれもクオリティーの高い作品ばかり。どれが優勝してもおかしくないのでは」と感想を話す。

　生放送の会場は、映画「男はつらいよ」で有名な高木屋老舗（葛飾区柴又7）の、かつて渥美清さんが休憩に使っていた予約席を使用。当日は宮崎さんをはじめ、地元商店街関係者などが審査員として登場する。

　広報担当者は「無知な中でのスタートで、不安がとても多かった。しかし、とっぴなイベントを許可してくれた商店街、イベントに参加してくれたMAD職人、生配信を手伝ってくれる人々全員のおかげで形になりつつある。後は多くの人に参加してもらいながら、柴又を盛り上げていきたい」と話す。

　生配信は14日19時からを予定。