店内をプラレールが巡るカフェ「プラたく」(葛飾区高砂3)が3月31日、オープンした。
プラレールはタカラトミー(立石7)が発売する鉄道玩具。1959(昭和34)年の発売以来、鉄道好きの子どもをはじめ大人にもファンが多く、全国各地で「プラレール博」と呼ばれるイベントも行われている。
同店を開いた店主の岡田泰一(たくパパ)さんもプラレールファンの一人。岡田さんは「親子で楽しむことができ、レイアウトが自由に組める」とプラレールの魅力について話す。岡田さんは趣味が高じてブログを開設し、2010年にはブログを通じて知り合ったプラレールファンと共にサークル「けいぷら」を結成。定期的に区内の施設で子どもが無料で遊べる運転会イベントを行うほどとなった。
地元である高砂にカフェをオープンしたきっかけについて、「プラレールの魅力を広く伝え、子どもと長く過ごせる環境を作りたかった」と岡田さん。昨年8月に長く務めていた勤務先を退職し、自ら内装工事にも参加した。
店内では、1畳分のスペースに高さ2メートルに組み立てられたプラレールが目立ち、新幹線やモノレールなどあらゆるプラレールが駆け巡る。「プラレールは横に組み立てることは簡単だが、縦に積み上げることは難しい」と組み立ての苦労を話す。同所に設置した大作はサークル仲間と共に組み立てた。
そのほか、壁と天井の境にも棚を設け、店内をぐるりと一周する形で電車が走る同店。プラレール「建設」に掛けた費用は総額30万円ほどで、約600ものパーツを要した。
フードメニューはパスタや焼きそば、甘味が20種以上あり、特に小倉トースト(350円)はブログ読者に人気だという。
今後については、「同店を通して地元の人のコミュニティの場になれば。プラレールファンだけではなく、地域に根ざした店にしたい」とも。
営業時間は7時~19時。土曜・日曜・祝日は10時~。