ロンドン五輪で女子200メートル平泳ぎ準決勝に進んだ、葛飾在住の渡部香生子さんを応援するパブリックビューイングが8月2日未明、堀切地区センター(葛飾区堀切3)で行われた。
同企画は1日に渡部さんが準決勝進出を受けて急きょ開催されたもの。深夜の3時に開場したにも関わらず、堀切地区以外からも多くの応援者たちが集まった。
4時過ぎになると開場はほぼ満員となり、渡部さんの同級生たちや、同級生の父母、また近隣の関係者を中心に会場の前列に集まり、準決勝の時間を待った。
途中、男子200メートル平泳ぎで立石諒さんが銅メダル、続く女子200メートルバタフライ星奈津美さんも銅メダルを獲得する度に会場は大きく湧いた。会場運営を手伝っていた地元主婦は「この勢いで、香生子ちゃんにも決勝進出をしてもらいたい」と期待を込めた。
渡部さんは準決勝の1組目で7コース。レース序盤から順位が伸びず、後方からスタート。その後も巻き返すことができず、1分27秒32の成績で7位になった。ゴールした瞬間、会場からは残念がるため息が交じる中、渡部さんが区内で48年ぶりの五輪選手としての大舞台を見届け、涙を流す人の姿も。
2組目では同じ日本勢である鈴木聡美さんが自己新記録の2分22秒40の好タイムで決勝進出へ。会場は同じ日本勢選手の決勝進出にエールを送った。
試合終了後、渡部さんが「予選から緊張してしまった」とインタビューにコメントし、声をつまらせる場面を受け、会場では渡部さんに感謝する「ありがとう」という声が。その後応援団長である杉浦宏さんの指揮のもと、渡部さんに対するエールで幕を閉めた。
会場で応援していた渡部さんの地元同級生の1人は「お疲れ様でした。また次回もあるので頑張ってほしい」とコメントした。また応援していた50代の男性からは「今回の五輪で一番若かった香生子ちゃん。次回のブラジルもそのまた次もチャンスはある。その度に地元は彼女をサポートしてあげたい」と4年後について話す。