テレビなどで話題を集める「立石バーガー」(葛飾区堀切3)で9月7日、一日店長を行うイベントが行われた。
同店は「手動の自動販売機」としてテレビや雑誌などに取り上げられるユニークな店。店前には自動販売機風の機械があり、お金を入れると同店の名物である「立石バーガー」(100円)が出てくる仕組みになっている。しかし、自動販売機でなくこれは全て店主の手作業によるもの。硬貨の落とす音に応じて手動でハンバーガーを落とす仕組み。
この日、一日店長を務めたのはライター・イラストレーターの北村ヂンさん。きっかけは情報サイトの「デイリーポータルZ」の取材から。一日店長になったきっかけについて、北村さんは「取材前から近くを通りかかったときに気になっていた。取材で話を聞いているうちに、まだ誰も買ったことのない一日店長権がとても気になり購入を決めた。どんな人が来るのか楽しみ」と話す。
一日店長のイベントはサイトでも告知しており、11時30分の開店からサイトで知ったユーザーたちで早くも行列ができるほどに。開店から1時間過ぎたころには用意した約50個の立石バーガーが完売した。たまたま取材帰りに寄ったデイリーポータルZのライターでもある、イラストレーターのべつやくれいさんは「とても素朴な味。近くにあればまた買って食べてみたい」と感想を述べる。
即完売した状況について、北村さんは「店主も予定数を用意しただけですぐに帰ってしまった。ある程度の数を見込んでいたが、こんなに早く売れるとは思わなかった。せっかくお越しいただいた来店客のためにも、他社のハンバーガーを手配している」と苦笑する。
今回の自動販売機に関しては、「やってみたいと思った機械だったが、針金などでできているシンプルなもの。使用途中に故障してしまうアクシデントなどもあった。カウンターから自販機の往復が通常の営業よりも負荷になることがわかった」とも。
今後については、「こういう面白い店の一日店長を経験することができれば楽しい。今回は一日店長権だけでなく看板のペイント権も購入していたが、当日できなかった。今後については何度か寄って看板のペインティングを完成させたい」と意気込む。