葛飾区立鎌倉図書館(葛飾区鎌倉2、TEL 03-3650-7741)で11月10日、イベント「葛飾区を元気にする方法~地域の歴史とまちづくり講座~」が開催される。
同館が取り組む「地域活性化サポート事業」の一環として行われる同イベント。現在、同館では域活性化にまつわる書物を集めて書架に展示するなどの活動を行っている。
イベントを企画した職員の小池陽子さんは「図書館の役割として本を並べるだけでなく、まちづくりに参加できるような環境を作りたいと思ったのがきっかけ。今回は実際に体験談として2人の実践者にまちづくりの流れを聞いてもらう」と話す。
今回は地元の実践者として鎌倉地区の地域活性化に携わる地元観光協会の史跡委員会副委員長の田辺恵司さんが登壇する。
田辺さんは代々鎌倉に住み続けて、現在も鎌倉在住。自治会や観光協会の活動を通して、現在地域活性化の活動を行っている。田辺さんは「最初は父の引き継ぎで自治体の役員を引き受けたが、活動しているうちに引っ越してきて宅地化しているのに、地域のつながりが薄いことに気付いた。その住んでいる地域に対して子どもたちは歴史を知らずに育っている。地域の歴史やまつりなどを知ることによって、鎌倉という土地に愛着が湧き、それを伝える人が育っていく環境を作ろうと考えた」と話す。
田辺さんは、地域の若者たちの活性化を考え、みこしなどで集まる若手に着目。彼らとみこしを通したコミュニケーションを介し、若手の育成・意識の共有を行っていった。その理由について、田辺さんは「自分たちだけが盛り上がるのではなく、その先20年、30年続いていくためには若い世代たちが協力するのが必須。自分がそのためにどのような行動をしたのかを当日伝えていきたい」とも。
今後について、「実際にまちづくりを実践している人たちを招き、今後も地域が活性化するサポートに取り組みたい。今後については若い世代が社会に参加できる環境を広めていきたい」と小池さん。
講演は13時から。無料。先着順。