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葛飾区、羽子板職人の女性を伝統工芸士認定- 初の「パートタイマー職人」

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葛飾区、羽子板職人の女性を伝統工芸士認定- 初の「パートタイマー職人」

羽子板制作をする新田さん。今年で34年目となる

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 葛飾で江戸押し絵羽子板を製作している南川人形店(葛飾区高砂3)の従業員である新田三千恵さんが10月27日、葛飾区の伝統工芸士に認定された。

同店最大の羽子板と(左から)新田さん、美子さん、麻子さん

 葛飾区の伝統工芸士認定は1993年からスタートし、今年で29年目。主に葛飾区内で受け継がれている高度な伝統的な技術を有するものが認定対象となる。現在まで67人が認定されており、新田さんが女性で3人目の認定となる。

 新田さんは現在57歳。33年前に駅前の求人広告を見て南川人形店にパートタイマーとして入社。以降33年間、羽子板や雛人形の形成などを主に担当してきた。今回の認定にあたって新田さんは「昨年奥さん(現在3代目社長の南川美子さん)が受賞していてダブル認定となった。自分が認定されたことについてはとてもうれしい」と話す。

 新田さんは現在も時給制のパートタイマーとして働いており、毎朝自転車で10時に出勤し16時ごろに退社。この仕事を通して4人の子どもの出産・子育てをしながら職人としての仕事に携わってきた。当時について、「奥さんやおしゅうとさんの手助けによって、隣の部屋で子どもを見てくれるので安心して仕事ができた。当時は妊娠すると仕事をやめざるを得ない状況がほとんどだったが、家庭内で仕事をしている雰囲気だからこそ、30年以上も長続きできたと思う。パートや正社員など雇用形態に関係なく働けるのは、周囲の助けと雰囲気のおかげ」と話す。

 2009年に2代目社長の行男さんが亡くなってからは、生地の選定やデザインを美子さん、くぎ打ちなどの成形は新田さんの2人がメーンで担当。繁忙期などは美子さんの子どもや嫁など、家族総出で行われる。この日も美子さんの息子の嫁である麻子さんが作業を手伝う。麻子さんは「昨年から手伝っているが、とても楽しい作業。今まで羽子板や雛人形は売れるものしか見ていなかったが、その作業工程の一部として活躍できるのはうれしい」と話す。

 現在同店では女性により羽子板が作られており、「男性の多い世界ではとてもまれなケース。女性の目線だからこそできる配色やデザインがあるのも自分の店の特徴。女性のほうが細かいところに気付きやすいのも、羽子板職人としてとても向いている」(美子さん)とも。

 今後について、新田さんは「旦那さん(行男さん)の背中を見て学んだ自分は、奥さんとこの技術を受け継いで次の世代に渡したい。自分自身も健康である限り仕事を続けていければ」と話し、今後については、「パートタイマーとして初めての人間国宝に認められるまで頑張りたい」とほほ笑む。

 2人の羽子板は12月17日から浅草寺(台東区)開催される羽子板市でお披露目される。

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