クリスマスが開けて12月27日、葛飾各所では正月の準備でにぎわっている。
亀有駅北口前では26日からしめ縄が販売され、行き交う客の注文が飛び交っている。
「葛西」は、10年以上同地でしめ縄を販売している「常連」。同日亀有駅北口で販売を開始し、大みそかまでスタッフ総動員で販売と生産を行っている。
販売するしめ縄は1,000円~1万円程度までと豊富。6代目店主の菅原眞智子さんは「毎年当店で買ってくれる常連も多く、声を掛けてもらっている。ひと昔前は1万円などの注文客も多かったが、近年はマンションなどが多いのと、若年層の増加もあってか注文も減り、単価も下がっている」と話す。
同店では毎年恒例で「店開き」をする亀有北口にある「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公であり、亀有駅のランドマークでもある両津勘吉像にしめ縄を飾る風習があり、今年も約1万円相当のしめ縄を両さんの右手に飾った。
今年の装飾を担当したのは同店に勤めて2年目の井川鳳太さん(20)。井川さんは「今年は個人的にもうれしいこと、大変なことも多かった1年。このしめ縄を見て、仕事や正月準備で忙しい人たちの気持ちが少しでも晴れてくれれば。景気の悪いニュースなどもあるが、来年はいい年になってくれれば」と両さんにしめ縄を飾りながら願いを話した。
同店は31日夜まで営業する。