タカラトミー(葛飾区立石7)は2月28日、手回し発電式室内専用たこ「ホームカイト」を発売する。
西洋だこのデザインをイメージして開発した同商品。たこの横幅は34センチで、中央部分にプロペラが付いているのが特徴。コントローラーに内蔵されたモーターをハンドルで回すことで発電し、たこ糸のように細い電線を伝いプロペラが回り本体が飛行していく仕組み。最大の高さは150センチ、約1分間の連続飛行が可能。
同商品を開発したボーイズ事業部の氏田治久さんは、開発のきっかけについて、「幼いころに遊んでいた、たこ遊びを現在でも自由に遊びたいと思ったのがきっかけ。最近では住居環境や規制の問題など外でたこ遊びをする機会が減った今回は、30代以上が憧れていたカイト(西洋だこ)のイメージで開発した」と話す。
プロペラは1枚で、重心を取りながら垂直に上昇していくのが特徴。通常1枚のプロペラはメインローターで上昇するが、その回転の反トルクで大きく逸(そ)れてしまうことがある。「バランスを保つための工夫に最も時間を要した。玩具のヘリコプターは2枚のプロペラを逆に回転し合うことによって垂直に飛行するが、それではたこにならない。あくまでもたこらしさを再現するためにテイルと重りでバランスを取るのに時間を要した」と氏田さん。
今回の商品開発を振り返り、「工学や力学のことについては素人で芸術畑の人間。まずは可能・不可能を別にして自分が作りたいことを絵にして描いてみる。そこから実現化するためのプロセスを作っていく。今後はタコ同士で遊べるようなけんかだこや、スポーツカイトの開発を行っていきたい」と抱負を話す。
カラーは4色。価格は各2,940円。全国の玩具専門店、百貨店、量販店、一部雑貨店で扱う。