東京理科大学葛飾キャンパス(葛飾区新宿6)で4月28日、開校イベント「サイエンスマルシェ」が開催された。
同校は今年4月に神楽坂キャンパスから移転。葛飾キャンパスは4学部・9学科の生徒ら4000人ほどが学ぶ施設として開校。キャンパス内は区民にも開放し、図書館やカフェテラスや図書館などは区民が自由に使えるなど、地域密着型のキャンパスとなっている。
当日はご当地ヒーロー「ゼロング」など12組によるショーや、亀有で約40年続くおでん店「まづいや」(亀有3)や、柴又の帝釈天(たいしゃくてん)参道にある「高木屋老舗」(柴又7)などの地元店舗約19店が出店した。区内の伝統産業人会による実演即売会なども実施。
区報を見て知ったという60代の区内在住の主婦は「大きな空き地で気になっていたが、まさか大学が来るとは思わなかった。明るい大学ができ、人が集まるのは地域が盛り上がっていいこと」と話した。
会場では理科大生や関係者らによる体験ブースなども開設。多くの子どもたちが実験に参加し、理科や化学の不思議を体験した。
今回バブルボムの制作体験ブースを出店したのは、同大学の女子大生らが中心に結成した「理系女子開発プロジェクト(=リケチェン!)」のメンバーたち。メンバーたちは子どもたちを中心にバブルボムの作り方と科学の成り立ちを説明。子どもたちは一生懸命になってバブルボムを制作していた。
リケチェン!副代表の輿石翔子さんは「今まで別のキャンパスで勉強していたが、葛飾のキャンパスは広く、多くの人が集まってきている。自分たちの活動と地域が一緒になって盛り上がってくれれば」と話す。
同大によると、当日は約2万5000人の来場者があり、大学広報担当者は「学園祭など毎年イベントには多くの来場者があるが、このようなイベントは初めて。今後は産学連携分野や、区のイベントへの出演など、区や地元住民と連携した大学になっていきたい」と話す。