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金町の老舗鮮魚店が料理店に改装-4代目が吟味した旬の魚を低価格で

鮮魚店の屋号を受け継いだ「魚角丼」はランチ限定30食(1000円)。みそ汁のダシにも元魚屋らしいこだわりが

鮮魚店の屋号を受け継いだ「魚角丼」はランチ限定30食(1000円)。みそ汁のダシにも元魚屋らしいこだわりが

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 葛飾区金町で創業90年を迎えた鮮魚店「魚角(うおかく)」(葛飾区金町6、TEL 03-5876-3447)が5月29日、魚介料理専門店「魚時間(さかなじかん)」としてリニューアルオープンした。

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 店を切り盛りする野室智久さんは「魚角は曽祖父の代から続いた、金町で一番古い鮮魚店の一つ。4代目として物心ついたころから魚の善し悪しを教え込まれ、当たり前のように家業を継いだが、『金町にはうまい魚を落ち着いて食べられる飲食店が少ない』という常連さんの一言がきっかけで、料理店の経営を考えるようになった」と話す。

 歴史ある鮮魚店から料理店への転換を支えたのが、智久さんと金町小学校から同級生だったという妻の麻希子さん。

 「目利きの夫が選ぶおいしい魚を提供するささやかな店ならば、人と話すことが大好きで、接客業で得た経験が役に立つと転業に賛成した。鮮魚店時代入り口は国道に面していたが、あえて裏口側に作り直して路地の落ち着いた雰囲気を生かした。カウンター6席・テーブル14席と小さな店だが、家族や友達でくつろぎながら旬の魚介を楽しむ集いの場所になれば」と麻希子さん。

 智久さんは「京成金町駅周辺には、手頃な予算で楽しめる魅力的な個人経営の飲食店が多い。当店も下町の路地裏店らしい価格で提供するため、鮮魚店時代同様、毎朝市場に顔を出して質・価格とも納得した魚だけを仕入れている。青森や広島の漁港の近くに住む親類から旬の魚介類も直送させるので、地元の人の口にしか入らないような珍しい食材も喜ばれている」とも。

営業時間は12時~14時、17時~22時。水曜は夜の営業のみ。日曜定休。

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