堀切地区センター(葛飾区堀切3)で5月19日、「緑のカーテン作り方講習会」が行われた。
緑のカーテンとは、ゴーヤーなどのつる性の植物をカーテンのように育てて作る日よけのこと。区では2005年から環境課緑化推進係と緑化推進協力員が中心となり、毎年初心者向けの講習会を実施。今年は区内の8カ所で講習を行う。
効果について、緑化推進係長の早坂幸一郎さんは「室内へ日差しや熱が入るのを防ぐとともに、植物の蒸散作用により、周囲の温度を下げる効果がある」と話し、「震災以降、夏の省エネがさらに重要になっている。計画停電対策としても活用してほしい」とも。
同会では緑化推進協力員の近藤文子さんが講師となり、プランターの選び方や最適な土の作り方などを説明した。近藤さんはよくある失敗例として、浅めのプランターで根が発育不良を起こす事例や、古い土による雑菌の繁殖で植物を弱らせてしまう点などを挙げた。解決策として、プランターは最低でも30センチの深みがあるものを使い、古い土は天日干しをしてよく乾かすことが望ましいという。
講習後は、実際にゴーヤーを使った摘心(てきしん)の仕方や、根を傷めない苗の植え方を実演。会の終了後には、参加者全員にゴーヤーの苗が2つずつ進呈された。
30代の主婦は「去年自己流でやってみたら、葉は病気になるし、ゴーヤーの身は小さいまま黄色くなってしまった。今回はちゃんと指導してもらったのでうまくできると思う」と顔をほころばせた。