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葛飾のボランティアが調査記録「可豆思賀5」-区内の暮らしや文化に迫る

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)が5月14日、区の暮らしや文化などを記録・調査した「可豆思賀(かつしか)5」を刊行した。

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 学芸員と区民で組織するボランティア「葛飾探検団」が制作。同団体は、区周辺をフィールドとして、住宅・店舗・工場・寺社などの建物や産業、風景などを観察しながら、近代以降の暮らしや文化の移り変わりを調査・記録することを目的に活動している。

 同誌の目的は、同団体の日頃の調査研究結果の周知と、区内の文化などの参考資料として活用で、過去4回刊行している。今号の掲載内容は、ボランティア活動10周年を記念し開いた座談会記録や、観光地・柴又の魅力を街歩きや観光客へのアンケートなどで調査した結果など。区内出身の歌手・さだまさしさんの歌「木根川橋」の歌詞から見た木根川橋周辺の原風景解説や、随筆家・豊田正子さんの「つづり方教室」から見る昭和初期の庶民の暮らしなどもまとめる。

 専門調査委員の五十嵐聡江さんは「区内で起こった出来事や歴史資源など、過去の記憶を記録して後世に残すことは、これからの葛飾のまちづくりや暮らしを考えていくためにとても重要」と話し、今号については、「区民ならではの視点で歴史などを掘り下げて調査しており、どんな地域なのかを知ることができる。多くの人に手に取ってもらい、より良い葛飾を作り上げていくための資料として役立ててほしい」とも。

 価格は630円。区政情報コーナーや同館で扱う。

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