ネットショップ「激辛スパイス本舗」が5月27日、世界一辛い香辛料といわれる「マッドドッグ・プルトニウム」の販売を始めた。
主に海外メーカーの激辛調味料を輸入販売する同ショップは2013年11月にオープン。EC支援企業「ネットショップ総研」(葛飾区新小岩3)が、「ネットショップを開設し、収益を上げる」という課題を出したことから、インターンの小嶺直樹さんが立ち上げた。小嶺さんは「以前から不満のあった日本の激辛市場の開拓を目指した」と振り返る。
同商品の原材料は純粋含油樹脂カプサイシンのみ。液体ではなくほぼ結晶なので、スープ系の料理に溶かして使うのがよいという。一般的によく知られているタバスコは約2000スコヴィルだが、同商品は900万スコヴィル。スコヴィルは辛さを量る単位で、辛みを感じなくなるまで水で薄めた時の希釈倍率が定義。
試しに小嶺さんが極微量なめたところ、10秒ほどで口内に激痛が走り、瞬時に危険と判断し口内の唾液を全て吐き捨てたが痛みは治まらなかったそう。冷たい牛乳を含むと痛みは緩和されたが、牛乳がぬるくなってくると痛みが再発し、また牛乳を含む、という繰り返しを10分ほど続けて何とか耐えられる程度の痛みになったという。
価格は1本28グラムで1万5,800円と高額。製造元の定価も高額に設定されていて、小嶺さんは「興味本位では注文できないようにしているのでは」と推測する。また、純粋なカプサイシンは自然界に存在しない物で、製造も難しく危険が伴うそう。製造国のアメリカでも取り扱いは激辛専門のオンラインショップのみ。
小嶺さんは「100万スコヴィル程度のホットソースでは物足りなさを感じている超激辛マニアにぜひ試してもらいたい」と話す。「激辛ファンの間で『最強の香辛料はマッドドッグ・プルトニウム』と認知されるようになりたい」とも。