葛西神社(葛飾区東金町6)で8月31日、音楽イベント「金町宵祭り(かなまちよいまつり)」が開催される。
葛西神社は1185年、葛西三十三郷(現在の葛飾区・江戸川区の全域、墨田区・江東区・足立区の一部地域)の総鎮守として、領主・葛西三郎清重が香取神宮(千葉県)の分霊(わけみたま)をまつったことが始まり。
江戸時代・享保期、近隣に住む若者に向けて道徳目的として和歌ばやしを教えたところ、そのおはやしが一大ブームとなり、現在の祭りばやしとなる「葛西ばやし」が誕生した。
同イベントは、「葛西ばやし発祥の地」ということから音楽に縁(ゆかり)のある地にふさわしい企画として発案。境内にステージを組み、葛西ばやし保存会をはじめ、ポップス、ロック、ジャズなどのアーティストが計6組出演予定。ステージ周辺には、区内の飲食店が出張出店する運び。
企画を進行する近藤彩さんは「伝統的な音楽の葛西ばやしと、その流れをくむであろう現代の音楽がこの神社で交わる、というのが面白いところ」と話し、「当日は葛西ばやしをはじめ、大人も楽しめる上質な音楽と、出張店の自慢の味で夏の最後の日を楽しんでもらえたら」意気込む。