東京青年会議所葛飾区委員会は10月26日、小学生対象のプロジェクト「葛飾の未来創造プロジェクト~ぼくたちの町はぼくたちが守る~」で立石エリアの探検と防災パトロールを行う。
同プロジェクトは、葛飾区を代表するキャラクター「モンチッチ」「リカちゃん」「ほりきりん」「テレワイダー」とともに、親子で体験型の地域活動に参加することで、「自分たちの街は自分たちでつくることができる」という意識を植え付け、区民の積極的な社会参画を促すのが狙い。事業始動年の今年は、「街の清掃」「街の防火」を課題とし、10月19日の柴又に続き2回目。
19日の活動では、帝釈天参道(葛飾区柴又7)で問題となっているガム取りを行った。人体に害のない自然素材の溶剤を使って、気持ち良く掃除する感覚を体験しながら、「ガムを道路に捨ててはいけない」というモラルも学ぶ。掃除の対象となるガム痕にはあらかじめマスキングテープで印が付けられ、その印を4枚集めた組にはクイズの回答権が与えられる仕組み。クイズもネットなどで検索して回答できるものではなく、参道の商店で直接コミュニケーションを取らなけえば答えられない問題を出題。人との触れ合いも織り込んだ内容となっている。最後に、参道の団子店「高木屋老舗」で団子作りの体験と試食会も行われた。
26日の活動では、木造住宅率の高い立石での防災パトロールを行う。同地区の本田小学校(立石1)の4年生が授業の一環として作成した防災マップを基に、立石商店街の裏通りから、日頃は目にしない木造住宅密集地帯を探検し、火事が起きたらまず行わなければならない行動をクイズ形式で学習。探検中には、有事の際、消火器の収納箱がふさがれていて開かないなど、親子の目線で発見してもらうことで、普段の生活から自分たちでできる一歩を学ぶ。最後は、同地区町内会が主催する防災訓練にも参加予定。
同委員会の猿田毅さんは「地域参画のきっかけ作り行う事業だが、参加する子どもにはとにかく楽しいと思ってもらいたい」と話す。「楽しみながら自分達の街に親しみを持ち、その地域の人との交流が生まれる。その大きな流れ初めの一歩になりたい」とも。