タカラトミーのホームページが12月1日から、トミカがアナログで駆け抜けるクリスマスバージョンになっている。
毎年12月、クリスマス商戦を前にホームページを「クリスマススペシャルバージョン」に切り替える同社。過去はツリーやリースなどをデザインする画面上のデコレーションのみだったという。
今年は「トミカのからくり装置」のようなものがメーン。トミカシリーズ商品を組み合わせて作られ、画面にある7種のボタンをクリックすると、トミカがさまざまに組み合わされたコースを走り抜け、最後に「トミカ」の旗が揚がる。NHK教育テレビで放送されている「ピタゴラスイッチ」の「ピタゴラ装置」をほうふつとさせる。
おもちゃの動きが面白いことと、デジタル処理が多用する中、アナログなものがあっても面白いのではないかということから制作を決めた。通常のホームページでは言葉や写真で説明的な内容が主になるところだが、「子どもたちに画面上で動くトミカを見てもらい、実際に遊ぶのと同じように、動かす喜びや楽しさを体感してもらいたい」という願いもあるという。
同装置は、およそ縦130センチ、横170センチ、奥行き70センチの3段構造。延べ15人の社員がおよそ2カ月かけて作った。トミカは約150台を使う。
企画・撮影に携わった担当者は「デジタル処理をしていないため20テイク以上撮影したものもあり、深夜にまで及んだ。トミカの世界を体感してもらい、ぜひ繰り返し見てほしい」と話す。
同バージョンのホームページは今月25日まで。