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葛飾・西小菅小で恵方巻き給食―少人数校ならではの手作り行事

今年の恵方「西南西」を向いて食べる児童達

今年の恵方「西南西」を向いて食べる児童達

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 葛飾区立西小菅小学校(葛飾区小菅1)で2月3日、節分にちなんだ給食メニューとして「恵方巻き」が登場した。

栄養士の増田さんと児童達

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 給食を前に、各教室では「今年の恵方は西南西。食べる時は人としゃべってはいけない」と説明。「いただきます」の号令後、一斉に立ち上がり恵方に向かって約5分間丸かじりを行った。直径5センチほどある恵方巻きの中身は、卵焼き、キュウリ、カンピョウなど。口よりも大きいサイズに、児童同士で少し笑みをこぼしながらも皆で静かに食べ切った。

 4年1組で一番に食べ終えた入倉暖さん(9)は「おいしかった」と話した後、「喉に詰まりそうにもなった」と食べ慣れない大きさに少し手こずった様子を見せた。

 この日の給食メニューは他に、「きなこ豆」「イワシのつみれ汁」「ホウレン草のおひたし」など、節分を意識したもの。今年で3回目となった恵方巻き。調理は職員分を含めた180人分を4人で1時間かけて手巻き。年々スピードがアップしているという。

 同校の児童数は151人。栄養士の増田温子さん(32)は「小規模だからこそできる手作り行事食。子どもたちが喜ぶように特に力を入れている」と話す。「目でも食事を楽しんでほしい」というコンセプトから生まれたアイデアあふれた行事食で、これまでに手掛けたメニューは、クリスマスの「雪だるまドーナツ」、お月見の「うさぎまんじゅう」など。

 行事食のほか「復刻給食メニュー」も取り入れており、1月26日からの1週間は、1889(明治22)年当時、1965(昭和40)年当時、それぞれの給食などを取り入れた「給食の歴史」を日替わりで再現した。

 次回はバレンタイン行事食として「エクレアパン」を予定。同校の給食について、児童からは「行事の時の食事は特に楽しみ」という声も聞かれた。

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