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葛飾・金町小で「縦割り給食会」-異学年と密に交流、卒業祝う

異学年で給食

異学年で給食

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 葛飾区立金町小学校(葛飾区金町3)で2月27日、「卒業を祝うフルーツグループふれあい給食会」が行われた。

給食弁当

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 同校で長く続く取り組みで、学校全体で行う特別活動の一つ。フルーツの名前がグループ名となり、1班26~28人、各学年4~5人ずつの「縦割り」で構成されている。

 縦割り班活動は、5月の「全校徒歩遠足」のオリエンテーリングや、秋の「給食会」と行われ、同会が今年最後の活動。各班が14教室に分かれ、お世話になった6年生に感謝の気持ちを伝えるため、5年生が中心となり、工夫して思い出に残る楽しい給食会を行った。

 それぞれ役割も与えられ、1年生が6年生を迎えに行き、2・3年生が名札やランチョンマットを手作りで用意し、4年生が自分たちで考えたビンゴゲームやコントなどを進行して場を盛り上げた。

 同会は通常の給食とは違い弁当形式。6人の給食員によって通常より早い時間から作り始め、見た目にも楽しくなるよう彩りを考えて一品ずつ詰め合わせしたという。

 稻村勝成校長は「異学年が給食を一緒に摂ることで、高学年は低学年の手本となり、世話をすることで高学年としての自覚を高め、低学年はお兄さんお姉さんを慕いあこがれの気持ちを持つことが成長につながる。縦割り班活動は、顔見知りが増えつながりやコミュニケーション能力を育む場にもなっている。これからも十分な時間を確保したい」と話す。

 「現代は少子化で兄弟数や地域の子どもの数が減り、自分のこと以外に気になることの範囲が狭い子どもが多い。周りの仲間や自分以外の存在に心を寄せることが大切であり、人を思いやる心になる」とも。

 間もなく卒業を控えた6年生からは「一緒に過ごせて自分たちも楽しかった。これからも金町小の伝統を築き、支えていってほしい。僕たちを忘れないで」と下級生に別れの言葉が贈られた。

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