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「シニアよ!遊べ!」葛飾でフォーラム開催

自然の魅力を伝える佐々木洋さん

自然の魅力を伝える佐々木洋さん

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 葛飾区シニア活動支援センター(葛飾区立石6)で3月7日、「第11回かつしかシニアフォーラム『シニアよ!遊べ!』II~元気に外へ出て遊ぼう~」が開催された。企画・運営はNPO法人葛飾アクティブ.COM。

津軽三味線民俗音楽団「あべや」の二人

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 同団体はシニアの生活と地域社会の活性化を図るため、サークル活動、講座、勉強会、例会、検討会などを日常的に行っており、創立13年目を迎える。同フォーラムは恒例行事の一つで、会員のみならず地域の参加者も年々増え、今回も定員80人の会場は満席。同団体代表理事の飛田健一さんは「地域の絆を築くために、今後もさまざまな企画をして活動にまい進していきたい」とあいさつした。

 高齢者支援課管理係長の佐藤智洋さんは「区の取り組みとしては、元気なうちから心身の老化を防ぐため多様な介護予防事業を行っている。また、4月の法律改正で、地域の支え合いについて今まで以上に関心が高まっていく。外へ出て地域の交流を深め楽しみながら社会参加しよう」と呼び掛けた。

 基調講演は、国内外で講演、執筆、テレビやラジオ出演など幅広く活躍するプロナチュラリスト(自然案内人)佐々木洋さんを講師に招いて行われた。「身近な自然を楽しもう」をテーマに、水元公園や中川河川敷、家の近所でも見かけるカエル、カラス、コウモリ、セミ、タヌキなどの実態について解説。時折クイズなども交え、分かりやすい表現と独特の優しい口調で自然の魅力を伝えた。

 佐々木さんは「今回の自然解説を聞く時も屋外で自然と触れ合う時も、童心に返って楽しんでほしい。そして、子どもや孫に「昔はこんな生き物がいたんだ」とか「こんなふうに捕まえたんだよ」など、継承者として伝えてほしい」と呼び掛けた。

 その後、全国津軽三味線コンクール優勝の経歴を持ち国内外で舞台、ライブ活動を展開する阿部金三郎さん(30)が、同じ津軽三味線民俗音楽団「あべや」のメンバーである安藤龍正さん(22)と共に津軽三味線の演奏を披露。人生の先輩たちを前に演奏するに当たり、「こんな若者もいるんだ。日本の将来に期待してほしい」と力強く話した。

 演奏では互いにアドリブでの掛け合いを激しいスピードで展開。たたきばちやスライドなどの大技や「かき回し」の小技も見せた。圧倒された参加者の中には、感極まって涙を流す人も。巧みな話術と幼少から築き上げてきた音色、笑いと真剣さを兼ね備えた圧巻のパフォーマンスで会場を魅了した。

 事務局広報担当の荒井紀樹さんは、同フォーラムについて「固い話だけではなかなか底辺が広がらない。下町の近所付き合いや区民が楽しむ場として、足を運んでもらったついでに福祉や医療・介護などの知識やコミュニケーションを深めるきっかけになってくれれば」と期待を込める。

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