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立石のカフェでマグロ解体イベント 世代の垣根を超えた交流促す

マグロを解体する伊藤さん

マグロを解体する伊藤さん

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 下町カフェあみちえ(葛飾区立石3、TEL 03-3695-0925)で4月25日、「まぐろ解体体験ショー」が開催された。 

振舞われたマグロのお刺身

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 「居心地のいい居場所づくり」を目指すコミュニティーカフェとして2014年に開業した同カフェ。ケーキ作りや雑貨作り、土作りから始める農業体験など、ボランティアスタッフを中心に、おのおのの趣味や特技を生かした体験イベントを不定期に開催している。

 今回のショーは、同店で夜の調理を担当するボランティアスタッフであり、40年間居酒屋を経営してきた伊藤誠さんによる企画。伊藤さんは「たくさんの人が集まる企画を考えて、マグロ解体体験というのを思いついた」と話す。店の前の通りに即席の調理場を用意すると、区内に住む幼稚園児から80歳台までの老若男女20人の参加者のほか、興味を引かれた通行人の人垣ができた。

 解体するのは伊藤さんが市場から仕入れてきた小ぶりのマグロ4本とタイ1尾。解体作業を体験した40代の男性は「どちらかといえば焼き魚が好きだが、一度自分で解体した刺し身を食べたいと思っていた」と話し、伊藤さんの指導を受けながらマグロの解体に挑戦した。骨から身をはがす際に、出刃包丁を握る手に力を入れすぎてしまい「簡単そうに見えるが難しい」と感想を漏らした。友人と見学に来たという70代男性は「昔は大きなマグロを日本刀で切っていたと聞いて興味を持っていた。今日は出刃包丁だったが、切り方で味も違うというから奥が深い」と話した。

 解体後は店内に移動。参加者は、すり下ろしたわさびを振りかけた刺し身とともに、タケノコの煮物、がんもどき、ごはん、みそ汁などを堪能した。マグロが食べられない人には鶏の空揚げが振る舞われた。店内では「部位によって味が違う」という感想や、「これはお酒に合う」とオプションのビールやワインを注文する声が飛び交った。参加者は初対面同士という人も多かったが、酒とさかなを囲んで世代を超えた交流が活発に行われた。

 オーナーの石川寛子さんによると、今後もスタッフの特技を生かしたり、地域住民が楽しめたりするようなイベントを開催するという。5月31日には生きたスッポンから雑炊を作るイベントも企画している。詳細は店舗に要問い合わせ。

 営業時間は11時~21時。

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