東都よみうり新聞社(墨田区江東橋4)が7月に発行した「下町雑学検定ガイド」(1,200円+税)が、話題を呼んでいる。
同書は、「東都よみうり」で昨年1月3日号からスタートした特集コーナーを書籍化したもの。
内容は、東都よみうりの発行エリアと、浅草・上野エリアのある台東区を中心に出題。出題数は合計150問にも上る。問題内容は四択で、次ページで回答と解説を掲載。回答の中には「下町通」しか知らない情報も多数掲載されている。書籍化に際しては紙面では掲載していない新たな問題を中心に出題しているという。
問題は全て5人の編集部員が作成した。「足で稼いだ小さな情報をもとに問題を作成した。長年の経験とネットワークで作られた問題集。」と編集長の西村さんは自信を見せる。
同社では検定用の問題を用意しており、はがきで申し込みを行うと問題を届けるサービスも行っている。届けられた問題に解答し検定料(1,000円)を支払うと、編集部で添削を行い、認定書を発行する。平均正解率は60~80%。50問全問正解の「下町雑学人間国宝」はまだ少ない。
東都よみうりでは正月号を中心に特集コンテンツを作成。毎週読者が気になる情報やクイズなどを提供している。「クイズのない号などあると読者から投書が来るほど。読者を楽しませる紙面作りをこれからも行っていきたい」(西村さん)
東都よみうりは葛飾・江東・江戸川・墨田地区を中心に22万部発行する地域新聞。最近では紙面だけでなく、地域コミュニティー放送局と提携し、メディアミックスなどにも取り組んでいる。